1950年代のイームズ シェルサイドチェアを修理してみました。

私が19〜20歳の頃にアンティークショップで購入し、愛用していたイームズのシェルサイドチェアですが遂にと言うか、やはりというか、脚を留めるゴムの部分が経年劣化により本体から剥がれてしまいました。
そもそも、製造は1950年代の古い家具ですから、劣化により破損したと言ってもむしろ長生きといえるのではないでしょうか。

イームズ シェルサイドチェアを修理01

もうずいぶん長いこと一緒にいるので、更に延命治療を施してもう少し愛用してみようと思います。
修理方法ですが、今回は海外のサイトなどを参考にしながら、見よう見まねでチャレンジしてみました。


イームズ シェルサイドチェアを修理02

まずは残りの劣化したゴムマウントを綺麗に剥がすところから。
ヒートガンと呼ばれる高温のドライヤーのような器具で古くなった接着剤を熱しながら、ステッカーはがしなどにも使うスクレイパーやタガネのような工具でゆっくりと剥がしてゆきます。

イームズ シェルサイドチェアを修理03

新しいマウントは専門店よりネット購入。ネジもセットで購入するのが良さそうです。古いネジは山が会わなかったり、ネジ山が潰れている場合もありますから。ネジはそんなに高価なものでもないので、ここは心機一転です。

イームズ シェルサイドチェアを修理04

全部のゴムマウントが剥がれたら、残った接着剤を極力取り去るようにカッターナイフや先ほどのスクレイパーなどを駆使しして下地を綺麗に仕上げます。

その海外サイトにあった修理方法は、先に脚の部分にゴムマウントを仮固定して、一気に接着するという方法でしたので、それをそのまま真似してみます。
ところが、私の椅子の場合はどうやら脚が曲がっているらしく、一箇所どうしてもシェル本体とゴムマウントが密着せず、接着が上手く行かずに浮いてしまいました。

イームズ シェルサイドチェアを修理05

気を取り直してもう一度。
一旦、全てのマウントをきれいに剥がし、今度は位置を決めてから、先にマウント部を接着する方法で再チャレンジ。

イームズ シェルサイドチェアを修理06

養生テープで動かないように、ゴムマウントを固定し、待つこと48時間。
少し、脚とネジ穴を無理矢理あわせるところもありましたが、何とか結合完了。
はみ出た接着剤もいくらかありましたが、そこを綺麗にしてようやく完成です。

イームズ シェルサイドチェアを修理07

当時の自分にしては、確かに高い買い物でした。でも、こうして一緒に歳を重ねると愛着もひとしおです。当時は多少高く感じても、時代をこえて愛されるデザインだからこそ長く愛着を持って使うことが出来たのでしょう。

こうして考えると、やはり飽きのこないシンプルなデザインで良質の道具やモノは多少無理をしてでも選んでよかったと思えるものですね。
買ったばかりのときはどんなものもそんなに変わりはないかもしれませんが、時間を重ねるほどに本物との差はどんどん広がってゆくものなのかも知れませんね。
このあたりはもちろん財布と相談しながら、ときにはジェネリック家具のようなものも取り入れるのもアリだと思います。ただ、全部ではなくとも、ここ一番のときには多少高くとも一生使うつもりの道具や家具も考えてみても良いかもしれません。
少し大げさに言えば、一緒に過ごした時間は、まさにかけがえのない人生の一部と呼べるでしょうから。こんな古い椅子ですが、もうしばらく大切に使ってゆきたいと思います。

イームズ シェルサイドチェアを修理08

AUTHOR:BROOK Inc.

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