#055

横森の家

ありのままの自然を堪能する
高台のグランピングハウス

Completion-Jun,2021

立地をポジティブに捉える

決まりかけた土地が売主側の都合でキャンセルになってしまったり、土地探しには少し難航しましたが、粘り強く土地を探し続けた結果、最も希望に沿った土地を手に入れることが出来たのではないでしょうか。
ロケーションが素晴らしいのは勿論ですが、秋田市中心地にもほど近い好立地、そして少し高台にあることと、山側の斜面も変化に富んだ面白い地形です。いい意味でクセのある土地。

もちろん外回りの造成や擁壁の補修や新設など、それなりに予算も必要になりましたが完成度を高めるためにお客様の共感とご理解をいただきながら、この楽しい立地を活かすプランが完成いたしました。

無駄を省き自然に溶け込む

外観
シンプルな凸凹の少ない白の塗壁が背景の緑にとても映えるデザインに。
そして駐車スペースから緩やかに上るアプローチも建物の設計段階からイメージしていたものです。この土地の道路は北に面しており、壁と玄関、そして高い位置に控えめに取り付けた窓など、無駄な要素を減らすことであっさりしたファサードに仕上げています。
対して反対の南側は大きなサッシを1階と2階の山側の斜面に向けて配置し、ありのままの自然を堪能できるような工夫がなされています。

室内に少し凹ませたデッキも特徴のひとつですが、三方をガラスで仕上げることで、部屋の中での視界を遮らず、BROOKの特徴である抜け感も守られています。
屋根の掛かったこのデッキ、小雨程度なら椅子を並べて寛ぐことも可能です。快適な家に居ながらにして自然を間近に感じつつ過ごせるということはこの土地ならではの贅沢ポイント、さながら自宅でグランピングを楽しむかのようですね。

圧迫感のないゾーニング

1階
北側のカースペースから緩やかなアプローチ階段を歩いてゆくと白いトンネルのような壁があります。
その影にある玄関扉を開けると、愛犬のために用意した土間シンク、使いやすい土間クローゼットが用意されています。

また、一階のセンターに配置されたスケルトン階段はオブジェのようにデザインを引き立ててくれます。
キッチンにはしっかりとパントリーも用意され、使い勝手にも配慮されています。
ダイニングとリビングは鉄骨階段とリビングに少し食い込む形のウッドデッキで程よく隔てられています。
先にも触れた通り、このデッキ部分の周りをガラスで仕上げた事で圧迫感はありませんから、あくまでもさりげなく緩やかにゾーニングされている印象です。

2階
階段を上ると吹き抜け周りを回遊できる大空間が広がります。
この空間は必要なお部屋を後からしっかりと確保できるような設計にしつつも、初めはホールとして自由に活用いただけます。

2階水廻りプランもBROOKではもうすっかりお馴染みですが、今回も広めのランドリールームとバスルームを設置。
しかも洗面台はドレッサーの機能もしっかりと持たせて設計してあります。

この家で唯一の個室は寝室のみですが、こちらのウォークインクロゼットは可変式の壁と収納を兼ねるアイデアを取り入れてみました。
これにより寝室と収納の割合を必要に応じてお客様が自由に変更できるようになります。
最近のBROOKでも人気急上昇中のアイディアです。

今回は土地探しの段階で少し難儀しましたが、お施主様のBROOKに対する強い思い入れのおかげで無事に最高のゴールを迎えることが出来ました。
この土地を選択されたお客様の意向をしっかり汲み取り、プランに反映させてゆくという作業になりましたが、BROOKへの深いご理解と、そして信頼してお任せ頂きましたので、とても楽しくデザインワークに取り組むことができました。
これからお子様の成長とともに裏山のプライベートガーデンを活かした暮らしを楽しまれることと思いますが、どうぞBROOKを末長くお楽しみください。

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