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BROOKの家における間取りとは?
すみません、のっけから論文みたいなタイトルにしてしまいました。
でも、そもそも「間取り」とは?
「ある空間を必要に応じて暮らしやすいように分割、分離すること」とでも言っておきましょうか。実際、間取りの本質はココにあります。
必ずしも、住宅雑誌や建売住宅の広告のように、~室、~部屋、などというものはすべての人に必要とは限りません。

もちろん、家とは暮らしに不都合が生じないように設計するものです。必要な領域、例えばトイレやバスルーム、キッチンといった、通常、外せない空間は必ず設けるものです。(何に重点を置くかで、その面積のバランスは個々に違いますが)

ここは、いかにBROOKの家とはいっても、やはりセオリー通り作ってゆく部分もあります。BROOKはそれ以外の部分に、ちょっと変わった考えでご提案させていただいています。

それは、「時間軸」と「可変性」です。
「時間軸」とは、文字通り時間の経過を考えることです。住む人が、だんだん歳を重ねていった時、ライフスタイルにも大きな変化が起こります。子供のいない夫婦に赤ちゃんが産まれたり、小さかった子供が思春期に差し掛かったり、子供が親元を巣立っていったりと、当然の如く時間の流れは人の生活スタイルをも変えてゆきます。
これを、最初の段階でプランニングに盛り込んでいるか否か。
未来の話ですから、不確定な要素もたくさんありますから、完全に100点満点の将来の家の姿を描けるとは言えませんが、BROOKでは少なくともその部分を最初のプランニング時点から考えています。この考えがあればこそ、長年にわたって道具として機能すると考えているからです。
次に「可変性」とは、前述のとおり、時間の経過でライフスタイルに大きな変化が起こるなら、それを受け入れることができる寛容なプランが必要です。ですからこの2つの要素は表裏一体で考える必要があります。
基本的には不要なものを作って壊すのには、まさに無駄なお金と労力が費やされることになります。
分かりやすい例をあげると、「最初から子供部屋が2つあったけど、結局子供は一人、余った一部屋はただの物置になっちゃった!」なんてよくあるお話。
物置なら納戸でよかったはず。わざわざ居室の設えはいらないはずですよね。最初のプランニングで時間軸と可能性をしっかりと考えていれば、当初の子供一人がもっとゆったり使える子供部屋を作れたかもしれない。この場合、後から二人目の部屋が必要になった時に備えて仕切れる設計にしておけば良い。あるいは、その部分を家族の共有スペースとしてみんなで楽しめたかもしれない。この場合も、必要になったらその部分を個室にできるように設計しておくだけのこと。こういった当たり前の工夫は簡単なようでいて、なかなか採用している会社は少ないのが実情です。
とどのつまり、間取りという行為は必要最小限にするほうが、おおらかに楽しく使える可変性に富んだ住宅になるということですね。BROOKではこういった住宅が好きです。

そこで、今回のコンセプトハウスの間取りです。
一階はフルオープンの続きのLDK。二階についてもフルオープンにしてみました。一般的に完成済のいわゆる建売住宅の場合、最大公約数的な考えから、あまり面白みのない一般的な間取りをしがちですが、今回のコンセプトハウスの場合、その名に恥じぬよう、面白い提案をさせて頂きます!
「二階の間取りを後から決められる!」
これは、普通のマンションにも既存の建売にも無いやり方だと思います。新しくオーナーになられる方の住み方や条件、趣向に合わせてカスタマイズできます。もちろん、こちらから幾つかパターン提案もさせていただきますから、それをベースに考えていただくのもいいでしょう。建売なのに可変性があるというのはイイトコどりのようで面白いと思いますがいかがでしょう?
このあたりは、まさにBROOKコンセプトハウスの面目躍如!と、自負しています(笑)!
次回は年末年始をはさみますので、年明けの落ち着いたあたりで更新予定です!

AUTHOR:BROOK Inc.

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